美容皮膚科医が説く
老け顔印象を肌から変える
男性スキンケアメソッド
肌のギラつき、ヒゲ剃り後の肌荒れ、シミ・・
これらは自分の肌悩みだけでなく、老け顔に見られたり清潔感に欠ける印象を与えることも。
知らず知らずのうちに、パートナーとの関係や仕事上の信頼関係に影響してくるかもしれません。
清潔感に欠けたり老けた見た目になりやすい、男性の肌トラブル。
スキンケアを見直すことで今日から変えてみませんか。
小柳院長が男性の肌ケアについて解説します。
実は・・・
Fact 1男性のギラつきは20代から50代まで長期にわたる
男性の肌は10代から皮脂量が急増し50代でも皮脂量が多いのが特徴。
女性は30代半ばから徐々に減っていきます。
Fact 2男性は女性より乾燥しやすい
皮膚の水分バリア機能は、
女性より男性の方が弱い。
皮膚の水分バリア機能の評価(皮膚蒸発測定)では、男性の TEWL は同年齢の女性よりも有意に低い。
※TEWLとは・・・体内から無自覚のうちに角層を通じて揮散する水分量のこと。このTEWLの値が低いほど角層のバリア機能が高い。
ドクターズコメント
男性の肌は、皮脂分泌が多くギラついている一方では、水分保持機能が弱く頬や口の周りはカサつきやすいのです。
Fact 3かみそり負けなど髭剃り時の肌ダメージは、未来のシミリスクに。
シミの原因は、日焼けによるものだけでなく、摩擦によって起こる「色素沈着」があります。髭剃り後赤くなった箇所は炎症している状態で、日常的な習慣の1つの髭剃りからも摩擦は起こりやすいです。それらが積もっていくと顎裏あたりがシワが増えたり、色素沈着というシミにつながります。
ドクターズアドバイス
まずはご自宅でひと月スキンケアを始めてみてください。
驚くほど肌は変わります。
アオハルクリニック院長
小栁衣吏子
ゴシゴシ洗顔、アツアツおしぼりはNG。泡洗顔で擦らずに。
ゴシゴシ洗いや熱い蒸しタオルを頻繁にやっていると皮脂や水分がとられ一時的にギラツキは治まっても、小さな炎症が起きバリアが弱くなり乾燥しがちになります。また、Uゾーンと呼ばれる髭剃りをする部位は、他の部位より肌の油分(皮脂)が少ないので摩擦による刺激や感想で肌荒れが出やすい部位です。
洗顔料はしっかり泡立てて、水またはぬるいと感じる程度のぬるま湯で擦らずに洗い流しましょう。
髭剃りは肌にあてている刃のダメージをシェービングフォームを使うなどして緩和したり、グリチルリチン酸など抗炎症成分が含まれる保湿剤を使うのもお勧めです。
ギラつきやニキビなどの肌悩みにも、まずは保湿を意識して。
化粧水・乳液を手に取ってほしい。
化粧水は、保湿の中でもお肌の角層に水分を補うもので、「ヒューメクタント(水分保持)」と呼ばれます。
一方乳液やクリームは、お肌から水分を逃がさないよう閉じ込めるもので、「エモリエント(蒸発防止)」といいます。
肌を保湿することでバリア機能を整えることは、髭剃りダメージの軽減やニキビ治療においても大切です。
屋外での時間が多いほどシミのリスクが高まります。
朝出かける前に日焼け止めの習慣を。
季節を問わずUVが降り注いでいるだけでなく、UVの一部(UVA)は雲を突き抜けて降ってきますので、「カンカン照りでさえなければ安心」ということはないのです。
ケチらず、まんべんなくUV対策して、汗をかいた後は塗りなおすことをお勧めします。
AOHALクリニック院長の小栁です。
当院は2007年開院の美容皮膚科です。最近は男性の皆さまのご利用が大変増えており、その傾向は時代の特徴だと感じております。しかし男性は女性に比べてスキンケアについて知識が不足している方も多いです。お肌の仕組みや適切なケアについて診察室で詳しくご説明し、まずはご自宅でひと月正しいスキンケアを実践していただいております。するとお肌が驚くほど美しくなります。この成功体験ともいうべき最初のただしスキンケアを皮切りに、実際に多くの男性が皮膚の美容を習慣化され大きな結果を得ておられます。ぜひ皆様もお肌について少し学んでみてください。