ゆるんだ口もとの時間をまき戻す 2つのお口ケア
お口の筋トレ
あなたの舌は正しい位置にありますか?
- 口唇はリラックスした状態で閉じており、鼻で呼吸している。
- 舌は口蓋(口の中の上側の部分★)にリラックスした状態でついている。
- 上下の歯はわずかに離れており、嚥下の瞬間にのみ接触する。
これらが当てはまらない場合は要注意!
口腔周囲筋が弱っているかも?
始めましょう!
口腔筋トレーニング
お口周りの筋肉が弱っていると歯列に影響するだけでなく、顔の形にも影響が出る可能性も。お口周りの筋肉のバランスを整えることは、たるみや二重顎につながる表情筋を鍛えることにもつながります。
マスクを外し素顔に戻る準備として、口腔筋トレーニングを取り入れてみましょう。
Let’s TRY エクササイズ!
お口周りの筋肉を整え、
美しい笑顔を得るためにも役立つトレーニングです。
「イ~」と発音して
口を横に広げる。
「ウ~」と発音して
口をすぼめる。
お口周りや顔には
たくさんの筋肉が存在します。
体だけでなく口や顔にも
トレーニングを取り入れて、
素顔に自信を。
出典:大野粛英 他 ライフステージに合わせた口腔機能への対応 MFTアップデート
医歯薬出版株式会社 2022 133p
お口の保湿
保湿するのはお肌だけではありません。
口内が乾いている状態は、口臭やお口トラブルだけではなく、健康面にも影響すると言われています。実は、健康なお口からは1日2リットルもの唾液が分泌されていると言われています。そうして口内が十分に潤っていることで外部からのウイルスの侵入を防いでいます。また、唾液の中には様々なホルモンが含まれています。中でも「パロチン」という名前の成長ホルモンは、耳下腺などから分泌され、肌の新陳代謝を活発にする働きがあることから若返りのホルモンと言われています。このように口内が常に潤っている状態はいいことばかりなんです。
唾液の役割
-
むし歯・歯周病
予防 -
細菌やウイルスを
抑制する -
胃の消化・吸収を
高める -
皮膚細胞の代謝を
活発にする -
咀嚼(嚙むこと)
嚥下(飲み込むこと)
発音を助ける -
粘膜を保護して、
口内の修復を助ける
Check
あなたのお口
乾いてませんか?
- 朝起きたら口がカラカラ
- 仕事のストレスが多い
- 緊張する場面が多い
- 気が付くと口で呼吸している
これらのどれかに当てはまる場合は
口内環境が乱れているかも?
口腔保湿ジェル・
洗口液の活用
特に就寝してから朝までは唾液の分泌量が少ないので、細菌が増えて口臭も強くなる傾向があります。
毎日自宅でできるセルフケアとして、歯ブラシ、舌ブラシの実施、また、栄養バランスの良い食事を摂ったり、睡眠を十分にとることなどを心掛けたいですが、口腔保湿ジェルを使うこともお勧めです。
洗口液も組み合わせて、お口の乾燥とニオイを対策し、マスクを取る準備を整えましょう。
How to 美ハダ液マッサージ
唾液に含まれる美肌ホルモン「パロチン」が分泌される耳下腺は、耳の前、上の奥歯あたりにあります。
骨の出っ張りがある近くのちいさなくぼみを、指の腹で10回ほど円を描くようにマッサージをしてみましょう。口内の健康だけでなく、美容まで意識する方におすすめのエクササイズです。
How to ほうれい線ワイプ
舌を動かすことでも唾液を出す効果が期待できます。
気になるほうれい線もケアできちゃう
【ほうれい線ワイプ】にチャレンジしてみましょう!
口を閉じて、舌先を上唇の裏に当てそのままぐるりと一周。鼻下→右頬→下唇の舌→左頬......と大きくなぞるように回します。5周回したら、逆方向にさらに5周。できればこれを2セットやりましょう。舌の筋肉を疲れさせるのではなく、頬全体の筋肉を口の中からマッサージします。やさしくほぐすことでほうれい線を内側からのばします。
出典:小栁衣吏子.美肌の王道.日経BP社. 2016. 163-164p