女性の美と健康を輝かせる秘密:膣ケアと骨盤底筋のパワフルな組み合わせ
デリケートゾーンに不快感や不調を感じる女性は4人中3人といわれています。それなのに、これまで「女性の膣のケア」はあまり語られてきませんでした。
しかし近年、「膣ケア」をタブー視するのでなく、しっかりと向き合っていこう!と考える方が増えてきました。
「フェムテック」という言葉も耳にするようになりましたよね。
Femtechは、FemaleとTechnologyをかけ合わせた造語で、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスなどを指します。
国もフェムテック産業をあと押ししているそうです。
さてアオハルクリニックでもフェムテックに注目し、2年前から骨盤底筋を鍛える「エムセラ」という治療機を導入しました。服を着たまま座るだけで治療を受けることができる画期的な治療器です。骨盤底筋の強化は尿漏れや骨盤の不安定性を予防し、性的な快感を向上させます。
そして今回は「膣ケア」に役立つ洗浄剤や乳酸菌についても少しお話しします。
1. 「膣洗浄」で、におい、おりもの対策
生理のおわりかけなどにおいやおりものが気になるとき、手軽につかえる膣内洗浄器も実用化されています。
アプリケーターで膣にジェルを注入するだけで、自然に膣内を洗浄して排出されるというものです。
膣洗浄で月経血を洗い流すことで、細菌性膣炎の予防になります。長引く生理を早く終わらせる効果もあります。
また、ストレスや疲労で免疫が落ちているとき、膣洗浄はカンジタ症など悪玉菌の活動を防ぐのに有効と考えられます。
ほかにも、海水浴の後や不衛生な性交の後にも、膣洗浄は膣内環境の保持に役立ちます(避妊効果はありません)。
2.保湿による「膣ケア」
女性ホルモンの減少にともない、膣の入り口から外陰部も乾燥しやすくなります。その結果、膣内環境も悪化してしまいます。
毎日お顔をスキンケアするように、デリケートゾーンにもうるおいケアが必要なのです。
膣内フローラに貢献する乳酸菌など、保湿と抗菌の効果をもつ成分からなるジェルが有効です。常在菌のバランスをととのえ、においをおさえる効果も期待できます。
3. 「膣内環境」をととのえる乳酸菌
「腸内」の環境をととのえる「プロバイオティクス」は、いまやかなり知られるようになりましたね。
それとおなじように「膣内」の環境も、菌のはたらきによってととえることができるのです!
女性の膣内には乳酸菌が常在菌として存在しています。乳酸菌により膣内環境は酸性に保たれ雑菌や悪玉菌などの繁殖を防いでいます。しかし疲れや性行為、抗生物質の使用などで膣内の乳酸菌が減少すると、膣内を酸性に保っていた膣内フローラのバランスが崩れ、悪玉菌や外部からの細菌が増殖しやすくなります。
乳酸菌GR-1(Lactobacillus rhamnosus)および乳酸菌RC-14(Lactobacillus reuteri)は、は膣内環境を良好 にし、膣内の調子を整える機能が報告されています。
これらの乳酸菌を、生きたまま膣内にまで届けるサプリメントもさいきん実用化されました。これにより、カンジダ膣炎なの感染症やかゆみやにおいの予防に効果があると期待されています。
これからは、デリケートゾーンのことでも密かに悩むことなくフェムテックテックを生活に取り入れて明るく健康的な送りたいですよね!
アオハルエバンジェリスト小柳えりこ