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表情筋

美容と筋肉

お顔の筋肉のお話です。お顔には数十の筋肉があるんですよ。これらがたるんだら...怖いですよね!



お顔の筋肉よりもみなさんにとってなじみがある、ボディの筋肉のお話しから始めましょう。



昨年は、いきなり身動きのとれない日々になり、「コロナ太り」に悩む方が続出しました。しかし最近は、むしろ「スマートになった」という声も耳にします。連夜の会食がなくなった。男女とわずビジネスパーソンたちが自炊に目覚めた。そして、新しい生活のペースがつかめてきたので、エクササイズの時間を確保できるようになった。などということがプラスに働いているようです。



よい食生活と運動習慣。それによって、骨格筋を良い状態にキープできる!ということに、多くの方々が気づいた1年半でもありました。



ヒトのカラダは、活動性が低下すると、まずは筋肉(骨格筋)でのエネルギー代謝が落ちます。そうすると脂肪が蓄積し、「インスリン抵抗性」がもたらされます。この結果、骨格筋へのスムーズなエネルギー供給が妨害されるのです。そうするとカラダが疲れやすくだるい感じになって、ますます活動性が低下する。まさに悪循環ですね。



骨格筋は痩せ、脂肪ばかりがつき、カラダは衰えていきます。とくにミドルエイジ以上の方は、加齢変化でより一層その傾向が強くなります。



この「負のスパイラル」を断ち切らなければいけないんだ、と決意を新たにしている方も少なくないのではないでしょうか。

筋肉
※ 拡大禁止です! (笑)

 

 

わたくしは、「朝ヨガ」をがんばっております!!

以前は休日にだけ行っていたヨガ教室、今年から早起きして、クリニックへの出勤前のヨガを習慣化しました。まさか自分にこんなことができるなんて。ちょっと驚きでもあり、すこしうれしくもあります。



お食事は、わたくし料理するのは好きなのですがいかんせん自炊する時間の余裕がない!そこで、足りてないなと思う成分は、いろいろなサプリメントの力を借りて補っております。とくに、筋肉のためには「PQQ」や「アミノ酸」などを摂取しております。



ちょっと解説しますと...PQQ」は、ミトコンドリアの酸化を抑制して働きをよくするといわれています。ミトコンドリアは、細胞の中の「エネルギー産生工場」となるとっても大事な細胞小器官ですから、PQQには期待大なんです。



また「アミノ酸」は、これは説明するまでもありませんね、筋肉はタンパク質でできており、タンパク質の大元がアミノ酸です。



運動習慣とともに、「PQQ」と「アミノ酸」の摂取で、骨格筋育成の効率がよくなるのではないか!と期待しております。



さてさて、ここからようやく「お顔の骨格筋」のお話しです。



わたくし、自称「顔筋女医(がんきんじょい)」。顔の筋肉オタク医師なので、いつも・いつも・いつも、顔筋のことを考えております。いや、ほんとですって。

顔と筋肉
※ わたくしの解剖バイブル

 

 

 

 

とにかく、顔筋って、知れば知るほどおもしろいの!



コロナ禍の前は、顔面と頭頚部の「解剖」のために、あちこちの海外の大病院に通っていました。別に違法ではないからご安心ください。その鍛錬のおかげで、わたくしは患者様の顔筋や、その上に乗っている皮膚の組織のことが、お顔を見るだけで「わかる」のです。このことが、ボツリヌストキシン製剤やヒアルロン酸の注射の際にも、どれだけ役立っているかわかりません。



...つい興奮してしまいました。患者様のお悩みの話にもどりましょう。さいきん、アオハル美容皮膚科診療のご相談でにわかに増えたのが、



「マスクを外してよく顔見たら、すごく顔がたるんでる!」



という訴えです!これはあきらかに、マスク生活が長くなり、表情つくりをさぼってしまっているからです。口角をあげる努力を怠っている。オンライン会議でもビデオオフがあたりまえになった。そんなこんなの結果だと思います。



冒頭に書いたとおり、お顔には数十種類の筋肉があります。その多くが「表情筋」。笑ったり・泣いたり・怒ったり・といろんな動きをしますよね。そうです!マスクをしていよと、筋肉を意識的に使って、あえて表情を豊かに生活してください。歩かなければ足の筋肉が衰えますよね?それと同じです。



ただ衰えるだけでなく、筋肉同士のバランスも崩れるのです。顔を「持ち上げる」筋肉群より下に「押し下げる」筋肉群の力の方がバランス的に強くなる。これが「への字口」の元凶です。ひいては、ほうれい線やマリオネットラインが際立ってしまいます。



意識的に口角を上げる努力をしましょう!開運の秘訣とはよくいったものです。それと、あご裏も意識して使っていないと、あっという間に二重あごにもなってしまいますよ。


筋肉
※ わたくしの診察室は、筋肉のアナトミーミュージアムなの

 

 

 

わたくしは、表情を意識するとともに、「EMS(Electrical Muscle Stimulation)」で筋肉ちゃんたちを刺激してあげております。顔、首、肩、頭。美顔器にも色々なものがありますが、筋肉オタクのわたくしは、EMS美顔器が大好きなのです。海外での顔面解剖学研修や医学会で、実際に見て・手で触れてきた、筋肉やお肌深部の組織をイメージトレーニングしながら、せっせと当てております。



表情筋は、ほとんど皮膚と一体化してる部分があるので、EMSを感じやすい。それだけに、筋肉の衰えが外見に反映しやすい!ともいえるわけですよ。



そうそう、筋肉を使えばいいのかというと、顔の筋肉の「使いすぎ問題」もあります。そう、シワののお話です。



しかめっ面も、その表情をつくるための筋肉を使います。そればかりしていると、眉間にくっきりシワが刻まれてしまいます。また、マスクから出ている目元だけで笑顔をつくろうとしすぎると、目尻に「カラスの足跡」ができやすいからこれも要注意ですよ。



意識した筋肉の運動でなくても顔筋の使いすぎはおきます。ストレスによる夜中の歯ぎしり。咬筋(こうきん)が分厚くなって、あごを痛めてしまう方もいらっしゃるほどです。



これらの、顔筋の過剰な動きにお悩みの方には、わたくしがボツリヌストキシン製剤を注射して緩和いたします。さきほども書きましたとおり、わたくし「顔筋が見える」女医ですので、注射はおまかせください。



もういちど言いますね。筋肉って、知れば知るほど面白いの!

みなさまも、カラダとお顔の「筋肉からのウェルエイジング」を、意識してごらんになってみてください。

 

アオハルエバンジェリスト 小柳えりこ

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