NMNとは？

「ＮＭＮ（えぬ・えむ・えぬ）」。読みにくいですよね。しかしいま、このＮＭＮが、「老化を防ぐ！？」ということでたいへんな注目を浴びています。

今年４月、米ワシントン大学の今井眞一郎教授らのグループが、世界で初めて「ＮＭＮがヒトの老化対策に効く」と発表しました。マウス実験ではすでに、劇的といってよい成果が得られているのです。

ＮＭＮはビタミンＢ３の一種。お野菜など食品にひろく含まれています。なーんだ、と思われたかもしれませんが、自然の食品のＮＭＮ含有量はとっても微量なの。ふつうにお食事でいただくだけでは、効果はまったく期待できません。ですのでいまのところはサプリメントで摂取するしかないわけです。

ＮＭＮがどうやって「老化を防ぐ」のか？ちょっとだけ説明しますね。

ＮＭＮは体内で「ＮＡＤ」という物質に変わります。おなじＮ始まりでまぎらわしいね。しかしこのＮＡＤこそが、「長寿遺伝子（※）」を活性化させるのです。

（※「サーチュイン遺伝子」といいます）

「長寿遺伝子」が活性化すると「正常な細胞分裂」が促される。これは多くの動物実験などで証明されています。傷ついたＤＮＡが修復されたり、細胞内のミトコンドリアのエネルギー産生が高まることで、「しくじり細胞分裂」が減るということ。つまり、老化が抑制されるわけですよ。

じつはＮＡＤはもともと、カラダ中で、地道に淡々と細胞のお世話をしている物質。そしてＮＡＤ自身も加齢により減少していきます。 100年前からその存在は有名で「ＮＡＤが減ることも、加齢で老化する原因のひとつなんだろうなあ」くらいに思われていたの。

まさか地味なＮＡＤさんたちに、「長寿遺伝子を活性化させるチカラ」があるなんて、誰も思わなかったの！この機能が発見されたのは、ほんの十数年前です。

てことで、じゃあ歳取ったらＮＡＤとやらを摂取すればいいじゃないかということになりますが、これが難しいの。訳あって、ＮＡＤそのものではなく、「カラダの中でＮＡＤに変わる物質（前駆体といいます）」を摂取するしかないのです。

そのＮＡＤ前駆体の一つが、「ＮＭＮ」だ、というわけなのです！

（ふー、お付き合いいただいてありがとうございます）

さっき申し上げたとおり、ＮＭＮをお食事で摂るのはムリ。なのでサプリメントでＮＭＮを摂取して、体内でＮＡＤに変えて、そして「長寿遺伝子」を活性化していただく、というプロセスになります。

ＮＭＮサプリを継続的に摂取して、高齢の方々の身体能力や認知能力が数ヶ月で明らかに改善した、という「実例」が報告されています。わかりやすいのが、歩くのが速くなるという話。同年齢のお友達とのお散歩で、歩幅とピッチが他のみなさんとぜんぜん合わなくなるそうです。

もちろん個人差は大きいですし、そもそも医学的・科学的なエビデンスは冒頭に書いた通り「ようやくこれから」の段階です。長年服用した際の副反応もさっぱりわかりません。

というリスクはあるものの、すでに多くのＮＭＮサプリメントが商品化されています。ちょっと前までは一月分で数十万円したものが、数万円程度にまで下がってきてもいます。それでもけっして安価とはいえませんけれど。

ただ、もしもカラダの細胞の新陳代謝がお若いころのように「正常」に戻り、能力の低下に歯止めがかかり、なんなら昔できたことがまたできるように.....などなどがほんとに可能なのであれば、どうでしょう？

ご自分への投資として、とても大きなリターンが期待できるといえないでしょうか。

※以下の書籍をご参考になさるといいと思います。

 AOHALエバンジェリスト　小柳えりこ