アオハル式保湿の極意〜化粧水&乳液〜
正しいスキンケアの伝道に燃えるナースの匠・岡田みどり(通称 どり姐)とともにお伝えします!
化粧水と乳液の正しい使い方
スキンケアの基本中の基本は「保湿」です。シミやシワ、たるみなどお肌の悩みは数あれど、まずは肌の“土台”を保湿によりしっかり整えることが大切。ホワイトニングやシワ改善などのスペシャルケアも、土台が整っていないことには十分な効果を発揮することができません!
保湿の基本は化粧水と乳液です。ほとんどの方は「その2つは息をするように使っているわよ」とおっしゃると思いますが、毎日欠かさず使う必須アイテムだからこそ、間違った使い方をしていると「保湿しているつもりでもできていなかった」ということに。肌の保湿不足は、肌の表面だけでなく肌の内部の老化も加速させ、シワやたるみの進行を早めてしまいます。
化粧水と乳液の使い方を正しく見直すだけで、肌が大きく変わったことを実感する方はたくさんいらっしゃいます。女性はもちろん、男性も正しく化粧水と乳液を使うことで、大きく肌が変わります!正しい使い方を改めて確認して、美肌の土台を固めましょう。
1.化粧水の付け方
アオハル式では、化粧水はコットンではなく手で付けることを推奨しています。その理由は、コットンで化粧水を肌に浸透させようとこすったり、強く叩いたりすると摩擦が起きてしまうから。何度も書いていますが、摩擦は肌の大敵です。摩擦はシミ、くすみ、赤みなどの原因になります。
「それでもコットンをどうしても使いたい!」という方は、化粧水をたっぷりとコットンに含ませ、ヒタヒタな状態で使えば摩擦は減ります。しかし、「たっぷりとヒタヒタになるまで」化粧水を使うと、減りが早いので経済的にもったいないことに。その意味でも、手で付けることをおすすめしています。
化粧水の量は500円玉大ほどが目安です。片手に化粧水を取ったら両手で包むように温め、手のひら全体で顔を包み込むようになじませます。両頬、おでことあごなど広い部位にやさしく化粧水をなじませたら、鼻の周り、こめかみ付近、目元や口元など狭い部位も、やさしく指の腹で押さえるようにして、顔全体に付け忘れがないようにしましょう。最後にあごの下、首元まで押さえることも忘れずに!
また、最近は化粧水を染み込ませたシートマスク(フェイスマスク)もよく見かけます。シートマスクを顔に乗せる時間は、パッケージなどに書かれている規定の時間を守るようにしてください。時間をかければかけるほど肌の奥に化粧水が浸透するわけではありません。浸透させようと長い時間そのままにしていると、角層がふやけて逆に干上がってしまいます。濡れた新聞紙が乾くと水分がすっかり干上がってパリパリになってしまうのと同じイメージですね。せっかく保湿したつもりが逆効果になってしまいますので、時間はしっかり守るようにしましょう。
規定の時間になったら、シートの上から手のひらで少し温めるようにやさしくなじませてから外しましょう。さらになじませようと、シートで強く肌をこすったり、パタパタと強くパッティングしたりはしないこと!まだシートにたくさん化粧水が残っていてもったいないと感じたら、首や腕、脚などをケアしてあげましょう。
2.乳液の付け方
乳液は、化粧水で肌に与えた水分や保湿成分が逃げないようにフタをする役割があります。そのため、脂性肌の人や男性も、少量でも良いので使うことをおすすめします。
量はそれぞれの肌のコンディションにもよりますが、乾燥が気になる女性の方は2〜3プッシュ(アオハル レジリエンスドロップ エマルジョンの場合)で1円玉大くらい、脂性肌や男性の方は1プッシュで少なめの量で、肌の状態を見て足したり減らしたりしてください。片手に乳液を取ったら両手に均一に広げ、手のひら全体で顔を包み込むようになじませます。化粧水と同様に、広い部位になじませたら、鼻の周りやこめかみ付近などの狭い部位も指の腹でなじませ、薄くても良いので肌全体に行き渡るようにしましょう。
特に目元や口元など乾燥しやすいパーツは、指の腹で「置く」ようにしっかり肌になじませるように意識して、重点的にケアします。目元や口元が乾燥しやすい理由は、皮脂を分泌する「皮脂腺」が少ないからです。皮脂腺は皮膚の表面をコーティングする「皮脂膜」をつくり、皮膚のバリアとなって水分の蒸発を抑えてくれますが、皮脂腺が少ないパーツはそれができないので、保湿の力が弱くて乾燥しやすくなります。
顔の中でも組織が異なるので、パーツによって塗る量を変えてあげると良いです。皮脂腺が少なくて皮脂膜が薄くなりやすい目元や口元は多めに塗って、もともと弱い保湿力をカバーしてあげましょう。
<まとめ> アオハル式化粧水&乳液の付け方のポイント
◉摩擦は美肌の大敵。コットンではなく手で包み込むようになじませる。 ◉シートマスクは規定の時間を守る。長い時間そのままにしていると逆効果! ◉乳液は脂性肌でも男性でも少量で良いので使うこと。乾燥しやすいパーツは「置く」ように重点的にケア。
|
3.化粧水&乳液の選び方
化粧水と乳液は基本のスキンケアアイテムだけに、たくさんの商品が販売されていて、含まれている成分や期待できる効能もさまざま。どれが良いのか迷ってしまうのも当然ですよね。
皮膚科のナースとしては、肌が本来持っている保湿成分が配合されているものをおすすめしたいです。例えば、肌のうるおいを保つヒアルロン酸やセラミド、肌の弾力を支えるコラーゲン、皮脂に含まれるオイル成分のスクワランなど。最初にお話したように、化粧水と乳液を使う一番の目的はスキンケアの基本中の基本である「保湿」です。空気の乾燥や加齢によって肌の保湿成分は失われていくので、肌が本来持っている成分を与えて肌の土台を整えることをまずは最優先してほしいです。
また、肌が本来持っている成分は、敏感肌の人でも安心して使えます。化粧水や乳液に美白効果が期待できる成分など、肌が本来持っている成分以外のものが配合されている場合は、敏感肌の人は肌に合わない場合があります。まずは試供品やテスターで試してみてから購入するようにしましょう。使ってみてかゆみやピリッとした刺激を感じたら、それは小さな炎症が起こっている証拠なので、使わないようにしてください。
また、化粧水と乳液は、使う量に比例して保湿効果が高まります。化粧水と乳液をしっかり使っているのに、それでも乾燥を感じてしまう場合は、まず使う量を増やしてみましょう。量を増やしても乾燥が改善されない場合は、使っている化粧水や乳液だけでは保湿力が足りないということ。より保湿力が高い化粧水や乳液に変えるか、保湿クリームをプラスしてください。
4.保湿ケアの回数と習慣化
化粧水&乳液の保湿ケアは、1日に2回は必要です。女性の方は、朝起きて洗顔後の保湿と帰宅してクレンジング後の保湿が習慣になっている人が多いですよね。同様に、男性の方も「朝だけ」「お風呂上がりだけ」などではなく、1日に2回の保湿を習慣づけてください。顔だけではなく、乾燥しやすい首や手の甲も保湿することを習慣化しましょう。複雑なケアだと男性の方は続かなくなる人が多いので、化粧水と乳液だけで良いので「続ける」ことを心がけてください!習慣化することで、肌が変わってきます。
女性の方も、コロナ禍や体調不良で外出が制限されていたり、あまりの猛暑で外出を控えたりして、朝の洗顔後も一歩も外に出ず、軽いメイクも日焼け止めも塗っていない日もありますよね。そんな日の夜、洗顔や保湿をサボることがあるかもしれません。しかし、それは肌には大きな負担になることです!!!
たとえ一歩も外に出なかったとしても、日中の肌は皮脂が分泌し、時間が経つと酸化していきます。酸化した皮脂は、皮膚にダメージを与えます。この質の悪い皮脂を肌にベッタリと付けたまま寝ると、本来は新陳代謝が活発になって肌がキレイになるはずの夜の睡眠時間(ゴールデンタイムと呼ばれます)がまったくの無駄になるばかりか、肌に負荷を与えたままで過ごすことになるのです!
どんな日中を過ごそうが、夜には洗顔またはクレンジングをして汚れを落とし、保湿をしてから休みましょう。この習慣化をお忘れなく。
<まとめ> アオハル式化粧水&乳液の選び方と習慣化のポイント
◉化粧水と乳液の主な目的は保湿。肌が本来持っている保湿成分が配合されているものがおすすめ。 ◉保湿ケアは1日2回。男性も女性も続けることが大切。首や手の甲も忘れずに! ◉朝はもちろん、どんな日中を過ごそうが、夜の洗顔と保湿を忘れずに! |